うめねこ分析

うめねこが色々な分析を記事にします。

イノベーションを大企業で興すには その3

その1とその2の続きになります。

 

umegae-t.hatenablog.com

 

イノベーションを興すの本には、下記の3つが重要だと述べられており、それらがうめねこの所属する部ではどうなっていてどうすべきかを引き続き考察します。

  1.  筋のいい技術を育てる
  2.  市場への出口を作る
  3.  社会を動かす

2.市場への出口を作るには?

まず注意しないといけないのが、技術がないのに営業活動しまくって需要を見つけ、食いついても少しの間しか稼げません。深い技術がないと持続性はなく、そこから生まれるイノベーションはないことに注意しないといけませんとのことでした。

また、本書ではアンケート調査は役に立たないとありました。抽象的に聞かれても、顧客は具体的な回答を出せません。具体的に試作品を提示されて初めて具体的な回答を発することが出来るのです。確かにスマホがない時代に、携帯電話に関するアンケート調査をしっかりやったとしてもスマホの発明に繋がらなかったと思います。

では市場への出口を作るために何が大事なのかと言いますと、試作プロセスの柔軟性が重要だと述べられておりました。市場の出口を作る作業は、顧客からの学習活動であり、硬直的で長い時間かかるようでは次のオファーに応えられません。試作に高コストかかるようではフィードバックを頻繁に回せないため、市場への出口が狭まってしまうとのことでした。

 

うめねこの部署のケース(市場への出口を作る)

うめねこの部署は、技術はまぁ問題ないとして、市場への出口を作る作業は不足しております。顧客からの学習活動が大事とのことですが、顧客に接する営業担当は研究・開発の部署とはほぼ接することなく活動しているため、顧客からの要望が情報として入ってきません。恐らく部長の耳には入っているのでしょうが、対応は出来ないと軽く流しているのでしょう。

ただこうして欲しいという要望があり、それがうめねこの耳に入ったとしても、うめねこの部署の製品は簡単に仕様変更出来ない製品です。仕様変更するのに部品やら製造装置やらあらゆる面での変更が必要であり、その変更には多くのコストが必要になり、対応は難しい状態です。フィードバックを頻繁に回せるだけのお金と時間がなく、一度仕様を決めたらそれで突き進むしかないような状態です。うめねこの部署の製品は、コストと性能を極限まで追い求めた設計になっているため、仕様変更の余裕度がない状態になってしまっております。基本設計をしたのはうめねこなので、そこはちゃんと反省し、次回は顧客の要望を柔軟に応えられる設計にしたいと思います。

 

3. 社会を動かす

本書には社会を動かすような商品を生み出すためには、技術とコンセプトのバランスが重要であると書かれていました。日本企業は技術に関してははっきりしているものの、商品のコンセプトがはっきりしないから、商品戦略が性能が一番高く、価格が一番安いという安直なコンセプトになり、そして大量投資が出来る中国企業に物量で負けるということになるわけです。

日本は良いコンセプトを考えるのが苦手ですが、一方で良いコンセプトさえ生まれれば技術を育てるのは得意であるため、このコンセプトを練るという作業が非常に重要であると思われます。対しアメリカはこのコンセプトを生むのが得意で、技術を蓄積するのが苦手であるため、ベンチャー企業がバンバン生まれていきますが、出資金だけ集めて消えていってしまいます。

コンセプトを生み出すために、オープン知識ベースを活用するのが有効でありますが、日本はオープン知識ベースの利用が苦手でもあります。だからといって、オープン知識ベースに頼り過ぎるのも良くなく、組織の閉塞感に、自社の蓄積が疎かになってしましますので注意が必要です。

 

うめねこの部署のケース(社会を動かす)

その1でも記載しましたが、とにかく他社よりも性能が良くて安ければ売れるものだと思っており、コンセプトなんぞありません。良いコンセプトを生み出さないまま、技術のみで研究・開発を推し進めてしまっていることが、うめねこの部署の最大の敗因だと思います。うめねこは、最高性能・最安価格という方針を変えるべく、もう一度コンセプトをしっかりと皆で練ることをしたいです。社会を動かす前に、まずは部署の上司を動かすことを考えないといけません。

 

イノベーションを興す

イノベーションを興す

  • 作者:伊丹 敬之
  • 発売日: 2009/12/17
  • メディア: 単行本